Project/Area Number |
22KK0096
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 42:Veterinary medical science, animal science, and related fields
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中川 一路 京都大学, 医学研究科, 教授 (70294113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠矢 真理 国立医薬品食品衛生研究所, 食品衛生管理部, 主任研究官 (20804694)
関崎 勉 京都大学, 医学研究科, 研究員 (70355163)
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Project Period (FY) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥18,850,000 (Direct Cost: ¥14,500,000、Indirect Cost: ¥4,350,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | ブタレンサ球菌 / Swine PathoScan法 / ファージディスプレイ / 感染症 / ファージ / タイ / ベトナム |
Outline of Research at the Start |
本研究では、我々が開発を進めている豚の感染歴を一度に解析できるSwine PathoScan法を用いて、養豚で問題となる様々な病原体の感染実態を網羅的にかつ経時的に解析し、感染症の全体像、すなわち個別の農場内での感染状況の遷移、および他農場間での感染拡大の実態を明らかとする。タイ・ベトナム地域は養豚の盛んな地域であると同時に、感染症が多く発生していること、日本と比べると養豚規模が小さいこと、各地に衛生試験所が配置されており飼育頭数が管理されていることから、養豚で問題となる様々な感染症に対する感染の実態を網羅的にかつ経時的に比較解析が行いやすい。
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Outline of Annual Research Achievements |
養豚現場における感染実態の把握は、畜産業において非常に重要な課題である。個々の病原体の検出や、血清を用いた感染歴の検出については、これまでに数多くの方法が考案され臨床の現場で使用されている。ただし、これらは個別の病原体に特化した検出方法であり、感染症の全体像、すなわち、「その動物がこれまで(もしくは現在)どのような感染症に罹患した(している)のか」を総括的に判断することは困難である。豚の病原体の検出については、細菌であれば培養検査による細菌学的及び生化学的性状試験やPCR法による遺伝子検出と型別、ウイルスであれば、PCR法やRT-PCR法、あるいは血清を用いたELISA法などが用いられている。これらの方法は、①個別の病原体を高感度に検出することが可能であるが、感染症の全体像を把握することは難しい、②コスト面からも全ての病原体に対して検査はできない、③感染の急性期で病原体が患畜に存在している場合は検出が可能であるが、すでに症状が消退している場合には、過去の感染歴を類推することは病原体検出法では不可能である、と主に三つの問題が挙げられる。また、血清診断ではELISA法やラテックス凝集反応法、ゲル内沈降反応法等が用いられているが、個別の抗原により反応性が異なり、個々の病原体に対して別々の検査を行う必要がある。そこで現在、我々は上述の問題を解決するために、家畜伝染病、届出伝染病に含まれる病原体の感染履歴を網羅的に定量化が可能なSwine PathoScan法の開発を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
M13ファージを用いて現在Swine PathoScan法として、その開発を進めている。現在、家畜伝染病と届出伝染病に含まれる病原体のウイルス20種、細菌5種、寄生虫1種についてのファージライブラリーの作製は終了しており、予備実験でも10ulの豚血清であっても検出できることを確認した。本年度は、ほぼすべてのファージライブラリーの作成を終了しており、270種のファージライブラリーを構築した。
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Strategy for Future Research Activity |
タイ・ベトナムおよび日本の養豚場から各生育ステージ(授乳期、ほ乳期、生育期)の豚より血液を採取する。(国立衛研・遠矢、 京大・関崎)タイ・ベトナム では、Dr. Meekhanon, Dr. Nguyenの協力を仰ぎ、各地の農場試験所を介して、農場に赴いて血液サンプルを採取する。また、聞き取り調査によりワクチンや飼料を用いた抗菌剤の使用についても情報を収集する。血液サンプルは、直接は日本国内に持ち込めないため、研究協力者の所属機関であるタイ・カセサート大学 獣医学部、ベトナム・ノンラム大学獣医学部で処理を行う。
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