Project/Area Number |
22KK0123
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 52:General internal medicine and related fields
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Research Institution | Tohoku Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
岡村 信行 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (40361076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古本 祥三 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (00375198)
原田 龍一 東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (60735455)
原田 愛子 (石木愛子) 東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (30778634)
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Project Period (FY) |
2022-10-07 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥14,430,000 (Direct Cost: ¥11,100,000、Indirect Cost: ¥3,330,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | PET / 神経炎症 / バイオマーカー / アストロサイト / アルツハイマー病 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、米国Houston Methodist研究所の藤田昌宏博士との共同研究を通じて、神経炎症の画像バイオマーカーとしての[18F]SMBT-1の臨床的有用性を確立する。またアルツハイマー病態に深く関与する4標的(アストロサイト、ミクログリア、Aβ、タウ)の生体画像化を実現させることによって、アルツハイマー病における活性化グリア細胞とミスフォールディング蛋白蓄積との時間的・空間的関連性を明らかにする。これまでのプローブ開発や国内での初期臨床評価に関与した日本側研究者が同施設に赴き、米国側と知見を共有しながら研究を進めることで、臨床研究を着実に進行させる。
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Outline of Annual Research Achievements |
神経炎症の画像バイオマーカーとしての[18F]SMBT-1 PETの有用性を確立し、神経変性疾患における神経炎症の実態を明らかにすることを目的として、米国Houston Methodist研究所との国際共同研究を2022年度から開始した。Houston Methodist研究所において、2023年2月から[18F]SMBT-1 PET 臨床研究を開始した。今年度は2023年6月に同研究所を訪問し、取得された画像の分析に着手した。3名の健常人における動脈採血を伴うダイナミック撮像データから、薬剤投与後の速やかな脳移行と非結合部位からの速やかな排出を確認した。1コンパートメントモデルおよび2コンパートメントモデルでのフィッティングは良好であり、[18F]SMBT-1は定量解析に適したPETプローブと考えられた。今後、アルツハイマー病患者での撮像を行い、またTSPOリガンドを用いたPET画像との同一患者での比較を行う予定である。 これと並行して、東北大学においても[18F]SMBT-1を用いた臨床研究を進めている。これまでのところ、アミロイド陽性の軽度認知機能障害、アルツハイマー病の患者の大脳皮質で有意な[18F]SMBT-1の集積上昇がみられることを確認した。軽度認知障害、アルツハイマー病患者における[18F]SMBT-1の集積は、アミロイドPETの集積分布とオーバーラップしており、両者に有意な正の相関関係を認めた。本結果から、[18F]SMBT-1の集積によって反映される反応性アストログリオーシスが、アミロイド蓄積に連動して生じていることが示唆された。さらに縦断的追跡の結果から、大脳皮質における[18F]SMBT-1の集積が1年後の進行予後と関連することを示唆するデータも得られ、[18F]SMBT-1 PETが予後予測マーカーとしても活用できる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
米国Houston Methodist研究所内における臨床研究の開始はやや遅れたが、その後の撮像は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き[18F]SMBT-1の動態解析を進め、安定した定量化手法を確立する。2023年度中に[18F]SMBT-1 PETと[11C]ER176 PETの比較研究に着手し、MAO-BリガンドとTSPOリガンドの特性の違いを明らかする予定である。また[18F]SMBT-1 PETと血液バイオマーカーとの関連性についても検討する予定である。
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