Project/Area Number |
23240006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Computer system/Network
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松岡 聡 東京工業大学, 学術国際情報センター, 教授 (20221583)
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥13,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000、Indirect Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2011: ¥13,000,000 (Direct Cost: ¥10,000,000、Indirect Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | ハイパフォーマンスコンピューティング / エクサスケール / ヘテロジニアスアーキテクチャ / 耐障害性 / チェックポイント・リスタート |
Research Abstract |
科学技術分野において、大規模なシミュレーションではスーパーコンピュータ(スパコン)の利用が不可欠となっている。しかし、スパコンに搭載される機器の増大・複雑化により、障害発生率が増加し、システムが実質的に動作しなくなると危惧されており、チェックポイント/リスタートなどの耐障害手法の適用が不可避となっているが、ポストペタースケールスパコンでは、技術的な課題が残る。このため、初年度は、1億スレッド・ポストペタのための基礎的な複合的なチェックポイント・リスタートを行うための耐故障性の数理モデル・性能モデルを探求し、特にポストペタスケールアプリケーションに適した耐障害手法の億単位のスレッド時の定量的性質を明らかにすることを目的として研究に従事した。実際、ポストペタ・エクサスケールスパコンの最有力アーキテクチャである細粒度長並列プロセッサ+粗粒度プロセッサを併用するハイブリッド型アーキテクチャにおいて、チェックポイント/リスタートは種々の技術的困難を伴う技術であったが、我々は、単一GPUにおける「リプレイ手法(メモリ割り当てやメモリーコピーの履歴を取り、リスタートの際に、その履歴に基づいて再現実行"リプレイ"を行うことにより、整合性の取れたチェックポイントを取る手法)」を拡張し、ノード内およびノード外の複数のCPU・GPUを使用するアプリケーションにおいて、安定かつ一貫性のとれたチェックポインティングを実現した。また、性能面においても、許容されるレベルのオーバーヘッドまでに押さえた。また、我々が開発したライブラリでは既存のプログラムに変更を加えることなく、これを実現することが可能であり、可用性にも優れている。超細粒度並列・ハイブリッド型アーキテクチャにおける透過的なチェックポイントの実現は、学術的インパクトも大きいと期待される。
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