CsIシンチレータとCCDとを組み合わせた硬X線用CCDカメラの基礎研究
Project/Area Number |
23244029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
常深 博 大阪大学, 理学研究科, 教授 (90116062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 大 大阪大学, 理学研究科, 助教 (70570670)
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥18,200,000 (Direct Cost: ¥14,000,000、Indirect Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2011: ¥18,200,000 (Direct Cost: ¥14,000,000、Indirect Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | X線 / CCD |
Research Abstract |
我々は10keVを超える硬X線領域で微弱な非熱的X線放射を初めて高分解分光撮像するための新技術を開発し、将釆の宇宙物理学の新しい観測手法を獲得できる高性能検出器の実現を目指した.本基盤研究では空乏層厚さとして200μmを達成し、完全空乏化している裏面照射型CCD素子2K4Kに、薄いシンチレータを完全密着させ、珪素だけではカバーしきれない100keVまで検出感度のある「SDCCD」の完成を念頭に置いた。SDCCDの特長は、広いエネルギー範囲での高い検出感度を達成する以外に、高い入射位置決定精度も実現できることにある。これらの基礎技術を持ち、広天走査観測を目指すMAXI-2や小型科学衛星計画FFAST開発に進む。我々は、この基礎技術を基に、WHIMを狙う米のWHIMex衛星や日欧米で進めているX線天文台(I.X.O.)に乗り込むことも目指していた。そこで、これまでの10keV以下の領域の観測では明らかに出来なかった非熱成分の解明するために10keV以上の領域を詳しく観測する必要がある。そのための観測は、すざく衛星のCCDと位置精度は荒いがHXDとにより、着実に進め、幾つかのAGNについてのデータ解析を進めている途中である。これにより、各種の埋もれたブラックホール検出への足掛かりを見出し、観測結果からハードウェアー開発にフィードバックする予定である。CCD素子の開発においては、これまで通り浜松ホトニクス社との共同研究を進めるように手配した。さらに、アメリカのNoqsi社の技術を基にした開発を進めるために、実際に素子およびその周辺回路を検討すべく、技術交流も進めた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)