Budget Amount *help |
¥25,480,000 (Direct Cost: ¥19,600,000、Indirect Cost: ¥5,880,000)
Fiscal Year 2011: ¥25,480,000 (Direct Cost: ¥19,600,000、Indirect Cost: ¥5,880,000)
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Research Abstract |
マイクロ流体チップ内にマイクロ・ナノロボットを組み込み,これを非接触で操作することで,光合成細胞であるラン藻(Synechocystis sp. PCC 6803)の浸透圧変化に対するマルチパラメータ計測(機械的特性:弾性・粘性,大きさ,電気・化学特性)を高速かつ連続的に行い,ラン藻の浸透圧調整機構の仕組みを明らかにすることを目的とした.まず,独自の磁気駆動技術をベースに,ラン藻のマルチパラメータをオンチップで高速かつ連続的に計測するシステムの構想をまとめた.次に,これを利用してラン藻の浸透圧変化による応答を,単一細胞レベルで直接観測し,機械刺激受容性チャネルの仕組みを解明するための培養細胞の準備を行った.また,ラン藻の粘弾性を測ることで,糖を形成する遺伝子や環境条件との関係を調べて評価するための培養細胞の準備を行った. (1)微細加工技術・システム構築(新井) フェムト秒レーザ加工と,フォトリソグラフィを組み合わせ,三次元的にナノ構造体を実現するためのシステム設計を行った.シート状に微細加工した構造物を複数積層して,力計測プローブを有するマイクロ流体チップを製作する設計指針をまとめた. (2)細胞計測・制御(新井,川原) 磁気駆動技術を利用し,細胞の粘弾性を計測するロボットのシステム設計し,ステージを構築した. (3)環境計測・制御(新井,丸山) マイクロ流体チップの流体制御を行い,ラン藻を一つずつ流路内でローディングしながら高速に計測位置に固定する搬送機能のシステム設計を行った. (4)細胞計測・評価・機能解析(魚住) ラン藻の遺伝子不活化株を用意し,浸透圧刺激に対するマルチパラメータ変化を計測し,正常株と比較するための培養細胞を調整した.
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