Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
骨・関節の単一遺伝子病の集合である骨系統疾患(skeletal dysplaia)の原因遺伝子(疾患遺伝子)の同定とその変異(mutation)の解析、及びそれに基づく骨系統疾患の分子病態の解析、遺伝子レベルでの診断法の開発、遺伝子診断システムの構築を目的として分子遺伝学的研究を行ない、以下の成果を得た。1)TRPV4(transient receptor potential vanilloid 4 channel)病グループ(TRPV4-pathy)に属する骨系統疾患であるMaroteaux型脊椎・骨端・骨幹端異形成症(spondylo-epi-metaphyseal dysplasia,Maroteaux type)の2例1家系で、TRPV4の変異を同定した。表現型の詳細な解析により、患者では骨格の成長・発達障害と末梢神経の変性による異常が合併していることを発見した。このように2系統の異常をきたすTRPV4-pathyは、世界で初めての例であった。2)Desbuquois症候群のCANT1(calcium-activated nuceotidase 1)変異の大規模解析と、それに続く、変異を持つ染色体のハプロタイプ(haplotype)の解析により、日本人と韓国人に共通の祖先(common founder)を持つCANT1変異が存在し、かつそれらの保因者は、どちらの国においても非常に頻度が高いことを発見した。
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