PKRによる小腸上皮機能構築機序の分子形態学的解析
Project/Area Number |
23590250
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
土肥 良秋 産業医科大学, 医学部, 教授 (30258602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 景之 産業医科大学, 医学部, 准教授 (30335806)
馬場 良子 産業医科大学, 医学部, 講師 (90271436)
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2013: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | PKR / 小腸上皮 / 分化調節 / 転写因子 / 免疫抑制剤 |
Research Abstract |
PKR(double-stranded RNA-dependent protein kinase)がStat-1やNF-κB等の転写因子と相互作用することに着目し、PKRによる小腸上皮細胞の発生学的機能構築機序とこれらの分子の関連性を分子形態学的に解明する。また、Jak/Stat経路とIκB/NF-κB経路のリン酸化シグナル伝達と小腸上皮の機能との関連性を免疫抑制剤による影響の観点より明らかにする。 23年度は以下の成果を得た。 1.PKRがNFkB経路の活性化に関与する可能性を示すために、IkBのSUMO化をBiFC法を用いて可視化する事に成功した。IkBのSUMO化は核内で生じ、特定アミノ酸残基に依存的な反応であった。これらの結果は学会発表し、現在論文作成中である 2.正常なマウスを用いて、小腸および吸収上皮細胞の形態と、高分子輸送システムに関する検索を行った。その結果、小腸の部位によって、また、週齢および食性よって、吸収上皮細胞の形態と高分子輸送システムが変化することが明らかになった。これらの結果は学会発表し、現在論文作成中である 3.間葉系幹細胞ATDC細胞へPKR阻害剤を添加すると、軟骨分化が抑制され、この軟骨分化調節にはOsterix,Sox-9等の転写因子の相反的発現が重要である事を明らかとした。これらの結果は現在、論文投稿しリバイス中である。 4.正常マウス乳飲期と成熟期において、小腸を近位部と遠位部に分け、小腸粘膜に発現する遺伝子について、マイクロアレイ解析を行った。その結果、時期および部位によって、発現遺伝子に大きな差異があることが明らかになった。現在、詳細な解析を進めている。 以上に示すように、現在までにPKRによる小腸上皮細胞の発生学的機能構築機序を分子形態学的に解明し、生体防御以外のPKRの役割の可能性を示す結果を得ている。
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Report
(1 results)
Research Products
(11 results)