環境常在マイコバクテリアによるTh2バイアス誘導の分子機構
Project/Area Number |
23590503
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松永 勇 京都大学, ウイルス研究所, 准教授 (00254425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 永年 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80326256)
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2011: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | マイコバクテリア / 脂質 / 免疫応答 |
Research Abstract |
Mycobacterium avium complex(MAC)は自然環境に常在する細菌である。MACはそこからヒトに不顕性感染を起こす可能性があると考えられ、これが結核のワクチンであるBCGの防御効果を低下させるという報告が相次いでいる。我々の検討でも、trehalose-6,6'-dimycolate(TDM)を含むMAC脂質は著しい好酸球の浸潤を伴う、非常に強いTh2反応をモルモットに引き起こす事を見出している。結核防御にはTh1免疫応答が必須なので、そのカウンターパートであるTh2応答が惹起される事はBCGの効果を低下させる事になる事が予想される。この応答はMACによる前感作で増強するので、MAC感染によって宿主の免疫状態が変化することが想定された。しかし、興味ある事に丁度TDMを半分にしたような類似脂質、glucose-6-monomycolate(GMM)では全くTh2応答を誘導できなかった。そればかりか、GMMを感作済み個体に接種すると、単核球を中心とする炎症が惹起され、所属リンパ節においてもTDMを用いた時に誘導されるIL-5、IL-10は見られず、反ってIFN-gやTNFの誘導が見られた。ところが、この研究の過程でマイコバクテリアが産生できる、別のミコール酸脂質、glycerol monomycolate(GroMM)が非常に強いTh2応答を誘導できることが明らかになった。GroMMはTDMに匹敵する強度のTh2応答を惹起できたが、TDMとは異なり結核菌標準培地ではほとんど合成されない。しかし最近報告されたGroMM特異的T細胞の存在を考えると、GroMMは生体内環境特異的に産生されている可能性がある。またGroMMとマイコバクテリアの潜伏感染との関係が指摘される中、MACにもそのような感染様式があるのではないか、という可能性を今後追及すべきだと考える。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Glycerol monomycolate, a latent tuberculosis-associated mycobacterial lipid, induces eosinophilic hypersensitivity responses in guinea pigs.2011
Author(s)
Hattori, Y., Matsunaga, I., Komori, T., Urakawa, T., Nakamura, T., Fujiwara, N., Hiromatsu, K., Harashima, H., Sugita, M.
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Journal Title
Biochem. Biophys. Res. Commun.
Volume: 409
Issue: 2
Pages: 304-307
DOI
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Peer Reviewed
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