カルパイン阻害剤による心保存後の虚血再灌流障害予防効果に関する研究
Project/Area Number |
23592046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
吉川 義朗 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40343420)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2011: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 心保存 / 虚血再灌流障害 / カルパイン阻害薬 / カルパイン阻害剤 / 心筋虚血再灌流 |
Research Abstract |
我々はcalpain inhibitorであるSNJ-1945を用いて心虚血再灌流障害を軽減することにより、心保存に対しても有用性を有すると考えた。昨年は生体内での心の虚血再灌流障害予防効果を見るため、コンダクタンス・カテーテルを用いて、心臓の左冠状動脈前下行枝領域のmild local ischemiaに対するSNJ-1945の予防効果を検討した。 コントロール群に比較し、midrange LV volume (mLVV)における、収縮末期圧(ESP(mLVV))、収縮期圧容積面積(PVA(mLVV))の虚血再灌流後の低下を抑制し、心機能を虚血再灌流後も良好に維持できた。また、細胞骨格タンパクであるα-fodrinの分解も抑止した。 最終年度には更に、全心臓での心保存後の虚血再灌流障害の予防効果を検証する予定であったが、私的都合により頓挫することになった。 しかし、今までのSNJ-1945の心虚血再灌流障害に対する予防効果は、既存のcalpain inhibitor 1と同様に有効であることが実験的に立証できたと考えている。また水溶性のSNJ-1945はcalpain inhibitor 1の臨床応用への大きな障壁であった脂溶性であるという部分を改良し、臨床応用に最も近いカルパイン阻害薬であることを立証できたと考えている。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)