Project/Area Number |
23592058
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤永 卓司 京都大学, 医学研究科, 助教 (00444456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
趙 向東 京都大学, 医学研究科, 助教 (00444464)
板東 徹 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20293954)
黄 政龍 京都大学, 医学研究科, 准教授 (10271511)
伊達 洋至 京都大学, 医学研究科, 教授 (60252962)
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 肺保存 / 血再灌流障害 / 低温潅流保存 / 臟器保存液 |
Research Abstract |
通常、ドナー肺は臓器保存液に浸漬保存されるが、臨床肺移植において許容虚血時間は「8時間」とされ腎臓や肝臓にくらべ短い。臓器保存時間の延長は今なお重要な課題である。ドナー肺の許容虚血時間延長により時間的制約が軽減されればドナー臓器の増加が期待される。また保存中の臓器傷害軽減により移殖後臟器機能不全を回避することができる。本研究の目的は、近年新しい臓器保存方法として注目されている低温潅流保存と過冷却保存について現行の浸漬保存法と比較検討を行い、肺移植における至適低温保存方法を研究することである。本年度は、rat ex vivo肺潅流装置を用いて低温潅流保存条件の検討を行った。実験動物はLewis ratを使用した。麻酔導入後、気管切開、人工呼吸を行い、開胸、肺動脈と左房にカニュレーションを行った。心停止温虚血後に肺動脈より4℃に冷却した臓器保存液で肺血管内をフラッシュした。灌流保存群は、rat ex vivo肺灌溜装置で6-10℃の臓器保存液で灌流後、浸漬保存を行った。非灌流保存群は、保存液による灌流保存を行わずに臓器保存液に浸漬保存した。また比較対照のため虚血・冷保存を行わない群を設定した。冷保存後、再灌流を行い、肺血管抵抗、肺コンプライアンス、肺静脈酸素分圧を測定、比較した。その結果、再灌流後の肺血管抵抗、肺コンプライアンス、肺静脈酸素分圧は、灌流保存群が非灌流保存群に比べ、有意に良好であり、虚血および冷保存を行わなかった群と同等であった。肺保存においても臓器保存液による低温潅流保存が有用であることが確認された。今後、肺保存法とて過冷却保存との比較および分子生物学的手法による保存効果メカニズムの解明がさらに必要と考える。
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