先天性過活動膀胱モデル動物としてのTNFαノックアウトマウスの解析
Project/Area Number |
23592366
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Urology
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今村 正明 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20594237)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 修 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90260611)
吉村 耕治 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40397542)
|
Project Period (FY) |
2011 – 2013
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2011)
|
Budget Amount *help |
¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2011: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
|
Keywords | シクロホスファミド誘発性膀胱炎 / 頻尿モデル / TNFα / 排尿行動解析装置 / シクロホスファミド / 過活動膀胱 |
Research Abstract |
前年度の研究として、当初の仮説である「TNFαノックアウトマウスは先天的過活動膀胱モデルである」を証明するために、予備実験と比してより厳密な実験系を構築して追試を行った。具体的には、TNFαノックアウトマウスを繁殖し、同腹仔を同一環境で飼育し、離乳直後の3週齢の時点から15日間継続して排尿行動を記録して解析した。その結果、同腹仔間の排尿行動に有意差は認めなかった。この原因として、SPFである清浄な飼育環境では炎症因子の関与は低いと考え、人為的に炎症を惹起する頻尿モデルとして既報告のある、シクロホスファミド誘発性膀胱炎モデルを用いることとした。 本年度は、TNFαノックアウトマウスの同腹仔を用いてシクロホスファミド誘発性膀胱炎モデルを作成し、排尿行動を比較することで、TNFαが頻尿に与える影響を評価した。しかし、両群間に有意差を認めなかった。炎症を生じる頻尿モデルマウスにおいてもTNFαは排尿行動には直接関与していないことが証明され当初の仮説は否定された。 ここでTNFαから焦点は外れるものの、シクロホスファミド誘発性膀胱炎モデルを遺伝子発現の観点から研究することで、新たな頻尿因子を探索する方針に転換した。まずは、頻尿に関して既報告のある神経原性・筋原性の遺伝子群について、定量的リアルタイムPCRを用いて発現を評価したが、いずれも発現の上昇を認めなかった。マイクロアレイによる網羅的遺伝子解析も行ったが、有意な遺伝子を抽出することはできなかった。そこで、当科における研究テーマであるコネキシン43について解析を行ったところ、蛋白レベルでの発現上昇を確認できた。そこで、コネキシン43の阻害剤を投与して排尿行動が影響を受けるか排尿行動を解析中である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)