婦人科癌幹細胞と細胞老化誘導および活性酸素種に着目した分子標的治療の可能性
Project/Area Number |
23592455
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
井上 貴史 九州大学, 大学病院, 助教 (70380417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 聖子 順天堂大学, 医学研究科, 准教授 (10253527)
和氣 徳夫 九州大学, 医学研究院, 教授 (60091584)
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | SP細胞 / HDAC阻害剤 / 分子標的治療薬 |
Research Abstract |
目的我々はHoechst 33342の取り込みの低い分画の細胞(side population cells,以下SP細胞)を分離する方法によりヒト子宮体癌にcancer stem like cellが存在することを報告した。本研究ではラット子宮内膜細胞株RENT4細胞に活性化型[^<12>Val]K-Rasを形質導入し造腫瘍能を獲得したRK12V細胞を子宮体癌細胞のモデルとし、SP細胞を分離しその特性の解析を行うとともにヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(以下HDAC阻害剤)sodium butyrate(以下NaB)の効果および作用機序について解析した。 方法1)RK12V細胞よりSP及びnonSP細胞を分離後培養し、形態・細胞増殖能・自己複製能・ヌードマウス上の造腫瘍能を解析した。2)マイクロアレイ法によりSP細胞に有意に発現が亢進している遺伝子群を解析した。3)NaBを培養液中に添加し、上記生物学的特性を解析し、非添加群と比較検討した。 結果1)RK12V細胞にSP細胞が存在し、nonSP細胞に比べ分化マーカーの発現の低下・自己複製能・長期増殖能の性質を示した。2)SP細胞はnonSP細胞に比べ造腫瘍能が著明に亢進しており、間質に富む腫瘍を形成した。3)SP細胞において複数の増殖因子、サイトカインの遺伝子の発現増加がみとめられた。4)NaB添加により、RK12V-SP細胞の増殖や軟寒天培地上のコロニー形成能を有意に抑制された。また非添加時に比べγH2AX,リン酸化P38MAPK,p21,p27の発現が亢進した。この変化はnonSP細胞よりSP細胞で有意であった。 結論1)RK12V-SP細胞は、cancer stem like cellの性質を示した。その特性には複数のシグナルの関与が示唆される。2)HDAC阻害剤は癌幹細胞の標的治療薬の候補として有用である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)