ゲノムに傷を抱えて増殖する細胞のDNA損傷チェックポイント機能発現の揺らぎの理解
Project/Area Number |
23657115
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Molecular biology
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
臼井 雄彦 大阪大学, たんぱく質研究所, 助教 (70533115)
|
Project Period (FY) |
2011 – 2013
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
|
Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | DNA損傷チェックポイント / ゲノム安定性 / シグナル伝達 / ガン化分子メカニズム / 出芽酵母 |
Research Abstract |
超高齢化社会となった日本では今後、散発性のガンの増加は避けられず、そのガン化メカニズムの理解は重要である。散発性のガンは、究極的には、様々なストレスをうける細胞集団に出現した一個の異常細胞が増える病気といえる。よってストレス下にある細胞集団の中で正常と異常のはざまにある細胞の挙動を知る必要がある。申請者は、出芽酵母をモデルに慢性的なDNA損傷ストレス下にある細胞において、細胞周期を停止していたDNA損傷チェックポイントの強制的な不活化が起こると、不活後の細胞の再増殖は不均一に起こることに注目する。よって本研究ではゲノムに傷を持って再増殖する細胞の性質を知ることを目的に、その不均一な増殖を、娘細胞によるDNA損傷チェックポイント機能の発現の揺らぎとして捉えられるか調べ、その揺らぎに影響する要因を検討する。 本年度は、DNA損傷チェックポイント蛋白Ddc2とRad9の融合蛋白によるDNA損傷チェックポイントキナーゼRad53の活性化の影響を調べた。Rad53の活性化は、細胞増殖の停止だけでなく染色体動態に影響を与えることがわかった。従って、今後、Ddc2-Rad9融合蛋白の発現調節の系を構築する事によって、揺らぎをリセットされるときの細胞の再増殖と、染色体の関係を調べることができると考えられる。
|
Report
(3 results)
Research Products
(5 results)