Oncomir miR-21による癌幹細胞の制御機構の解明
Project/Area Number |
23701064
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Tumor biology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三沢 彩 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (20598453)
|
Project Period (FY) |
2011
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2011)
|
Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2013: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2012: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | microRNA / 前立腺癌 / AR受容体 / アンドロゲン / 次世代シーケンサー |
Research Abstract |
申請者らは、microRNA-21 (miR-21)が乳癌細胞株の癌幹細胞様SP (Side Population)細胞で過剰発現しており、SP細胞の抗癌剤耐性に関わっていることを明らかにしている。本研究ではRNA-seqやChip-seqの次世代シーケンサーを活用し、各種癌細胞や関連する癌幹細胞においてmiR-21と関連しうるmiRNAの発現と機能解析を行うことを目的とした。 平成23年度ではアンドロゲン受容体(AR)陽性の前立腺癌細胞株LNCaP、及び抗アンドロゲン薬Bicalutamide耐性の細胞株二種類を用いてRNA-seq解析を行い、アンドロゲンで発現が誘導されるmiRNAの解析を行った。既報のmiR-21以外にアンドロゲンによって強く誘導されるmiRNAを三種類同定した。定量的RT-PCR法によりこれらのmiRNAはLNCaPと比較して耐性株でよりアンドロゲン応答性が高かったことを見出した。 miRNAの一次及び二次前駆体(pri, pre miRNA)のアンドロゲン応答性を検証し、ChIP-Seq解析・ChIPアッセイによりこれらのmiRNAのゲノム近傍にAR結合領域を同定・検証し、miRNAの上流制御因子としてARが機能していることを見出した。 配列情報からmiRNAの候補標的遺伝子を検索した。miRNAオリゴを用いた過剰発現系においては標的遺伝子のmRNA及びタンパクの減少が認められ、標的遺伝子の3'UTR miRNA認識配列を含むベクターを用いたレポーターアッセイによって標的遺伝子がこれらのmiRNAの下流制御因子であることを検証した。 前立腺癌においてはホルモン応答におけるmiRNAの役割について不明な点が多く残されているが、本研究により治療抵抗性を獲得した前立腺癌細胞や癌幹細胞におけるmiRNAの関与について明らかになることが期待される。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)