対話を取り入れた授業を実現する熟練教師の「わざ」の可視化と修練方法の確立
Project/Area Number |
23730617
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Educational psychology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
野村 亮太 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教 (70546415)
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 対話 / 動作解析 / 教師-児童間協調 / 熟達化過程 / 教育支援 / 個人の認識論 |
Research Abstract |
本研究の主目的は、教え手と複数の学び手とのあいだの"対話群"に注目した定量的な指標に基づき、対話を客観的に評価する手法を開発し、対話を取り入れた授業を行う教師を育成するために、伝統芸能での熟達化の知見を踏まえた修練方法を開発することである。本年度は、当初の計画通り、学会発表などは行わず、教師や子ども一人ひとりの知識観(個人の認識論)によって、対話の捉え方が異なるという理論的枠組みを示し、授業中の創造的な対話の前提には知の社会構成主義的な認識論があることを研究論文として発表した。これと並行しながら、身体運動や間の協調関係に基づく新たな指標の開発に着手した。具体的には、複数の小型無線加速度計を購入し、測定値の同期の程度や測定の精度を確認した。この上で、小型無線加速度計を用い、大学生が対象ではあるが、ディスカッションの最中の動作を測定し、協調関係を検討する予備を行った。この結果、対話場面での動作の大きさや量にはかなりの個人差が見られることが明らかになった。このことは、個人内で標準化した(無次元化した)上で動作解析を行った方がよいことを示唆する。この一方で、現実の小学校での授業中に示す動作における教師-児童間の協調関係を検証する準備を進めた。現実の状況では、教育実践を大きく阻害して、たび実験を行うことはできない。また、測定の面でも同時に測定できる人数や身体の部位は限られている。これらの制約の中で実験を行うことになるため、事前に小学校で行われた話し合い活動(対話場面)を撮影したビデオ映像を観察し、教師・児童の双方の動作について入念に検討を行った。その結果、児童の大域的な運動の傾向は体幹部分に着目することで把握できるであろうと考えられる。一方、局所的な運動は授業の状況によって大きく変化していたため、本研究の手法では、指標として利用とするのは難しいであろうと思われる。現時点では、定量的指標開発という観点から見たとき、まだ十分とは言えない。だが、教師と児童の協調という観点はきわめて独創的であり、新たな教育実践支援を行ううえで、重要な視点と基礎的な情報を提供した点で意義がある。今後は、学会発表やウェブサイトを通じて研究成果を公表していきたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)