幹細胞関連タンパクを発現するトランスポゾンを用いた悪性脳腫瘍発生メカニズムの解明
Project/Area Number |
23791592
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
本村 和也 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 特任助教 (30467295)
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2011: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | Sleeping Beauty (SB)トランスポゾン / Girdin / MADMモデルマウス / secondary GBM / ヒストンH3K4,H3K27メチル化 / epigenetics |
Research Abstract |
幹細胞関連蛋白の一つであり、Aktの新規基質であるGirdinを発現するSleeping Beauty (SB)トランスポゾンベクターを用いて脳腫瘍自然発生モデルを作成することを試み、悪性脳腫瘍発生、増殖に関わるメカニズムを解明することを目的としてきた。しかし、Sleeping Beauty (SB)トランスポゾンベクター作成段階で、Girdinを発現さることに難渋し、結果このベクターを用いたGirdin発現は不可能であると判断した。そこで方針を変更し、glioblastoma (GBM)の中でも特にsecondary GBMにおいてTP53遺伝子等の遭伝子異常に加えてDNAのメチル化、ヒストン修飾を中心とするepigenetics異常がその腫瘍の発生、進展に関与している事に着目した。これらを解析するためにsecondary GBMの自然発生マウスモデルであるMADMモデルマウスを用いて正常の状態、前がん状態、腫瘍へと継時的に、DNAメチル化の変化とヒストン修飾の変化を網罹的に解析した。ヒストンの中でもH3K4,H3K27のメチル化領域を解析することによりDNAメチル化との相互関係を解析し、その発現への影響を解析した。その結果をTCGAグループの解析結果や名古屋大学におけるsecondary GBMサンプルの同様の解析結果と比較することができた。その結果、未だ明らかではないsecondary GBMの発症に関わるepigenetics変化を解明することができた。epigenetics変化は可逆的であることが多いため、この結果を基にsecondary GBMにおいてその進展、悪性転化を防ぐ治療の発見のきっかけとなることを今後期待する。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)