Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2013: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Research Abstract |
超高齢社会において高度に顎堤が吸収した全部床義歯の難症例が増加し,また,高齢者への訪問診療も増える現在,高い耐次性と操作性を兼ね備えた軟質裏装材の必要性が予測される.これまで,フッ素系モノマーを用いた加熱重合型軟質裏装材を試作し,高い耐汚染性,低い吸水量・溶解量,適度な粘弾性を示したことを報告した.そこで,今年度は,加熱重合型フッ素系軟質裏装材で得られた物性を可能な限り維持し,常温で短時間に重合を可能にする光重合型フッ素系軟質裏装材の開発を目的とし,異なる重合方法によって試作したフッ素系軟質裏装材の基礎的物性を比較検討した.粘弾性の測定には,直径10mm,厚さ3mmの円板状の試験片とし,クリープメーターを使用し,1.96Nで60秒間荷重した.測定は,試験片作製直後と37℃水中に1週間浸漬した後に行った.得られた結果は一元配置分散分析にて評価を行った.フッ素系モノマーを用いて試作した軟質裏装材は光重合型と加熱重合型共に初期状態では同様な粘弾性を示し,フッ素系軟質裏装材の光重合型への今後の展開が示唆された.
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