矯正力負荷による歯周リンパ微小循環の機能阻害がもたらす破歯細胞集積と歯根吸収発現
Project/Area Number |
23792461
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Orthodontic/Pediatric dentistry
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
植木 猛士 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (30557872)
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2011: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | lymphatic endothelium |
Research Abstract |
本研究の目的は、「機械的ストレスによる歯根吸収はマクロファージ系細胞の血管による供給リンパ管からの回収のバランスの破綻に帰着する」可能性を検討するため、根吸収歯の歯周組織微小循環の新生と接着因子発現、および破歯細胞の分布と矯正学的応力分布との関係を明らかにすることである。平成23年度の研究の進捗状況として、当初の計画通りWaldo法にて臼歯歯根吸収マウスおよびラットモデルを作製し、切片作製後、微細循環系の内皮細胞成長因子受容体の発現に関する免疫組織化学的検索およびタンパク質の定量を行った。また、今年度は上記研究と同系列の微小循環系の研究を並行して行っている。口蓋裂患者の口蓋に形成される瘢痕組織が上顎の成長を抑制する原因と考えられている。瘢痕組織中に形成される微小血管、リンパ管、コラーゲン線維および弾性系線維と、上顎の成長抑制との関連性について研究を進めている。ラット口蓋に形成した瘢痕組織中のコラーゲン線維の動態を検索したところ、瘢痕組織の成熟とともにコラーゲン線維の蓄積が増加し、同時に上顎の成長が抑制された。しかしそれは口蓋形成手術直後にbFGFを投与することにより薬剤的にコントロールされた。この結果をまとめて考察し、第35回日本口蓋裂学会総会・学術集会(新潟)と第70回日本矯正歯科学会大会(名古屋)で学術展示発表した。さらに、コラーゲン線維の蓄積と同様、弾性系線維の量も瘢痕組織の成熟とともに増加し、bFGFにより薬剤的にコントロールされた。この内容を第7回九州矯正歯科学会学術大会(別府)で学術展示発表し、さらに福岡歯科大学学会雑誌に投稿し、受理された。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)