Project/Area Number |
23792476
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Periodontal dentistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 憲一郎 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90552068)
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2011: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 歯周病 / 血球新生 / 慢性炎症 |
Research Abstract |
歯周病の病巣に由来する宿主の炎症関連因子や歯周病原性細菌およびその菌体成分が、血流を介して組織・全身の臓器に運ばれることで、種々の全身疾患のリスク因子になっている可能性が示唆されている。一方、免疫を司るリンパ球やマクロファージ等の血球系細胞は骨髄内に存在する造血幹細胞に由来し、その分化や増殖が巌密に制御されることにより、全身の免疫恒常状態が保たれている。そして興味深いことに、その制御機構は白血病や急性炎症のみならず慢性炎症により影響を受けることが近年報告されている。しかしながら現在にいたるまで歯周病が骨髄内の造血幹細胞への増殖や分化に及ぼす影響については検討されていない。そこで本研究では歯周病モデルマウスにおける骨髄中の血液細胞を解析し、歯周病罹患が骨髄内での血球分化に対する影響を解析した。 [方法] 1.歯周病モデルマウスの作成 歯周病モデルマウスの作成はBakerらの方法(Baker et al. Infect Immun. 2000)に準じて行った。歯周病原性細菌であるPaphyromanas gingivalis W83菌株(P.g)をメチルセルロースにマウス1匹あたり1×10^9CFUとなるように溶解した菌液を3日に1回投与し、計10回感染を行った。 2.歯周病罹患マウスの骨髄中の血球解析 10回のP.g感染後、血清と骨髄内を洗浄して内部の細胞を回収した。血清中IL-6濃度を測定し、回収した細胞数を確認後リンパ球であるCD19とミエロイド系細胞のマーカーであるCD11bを用いて解析した。さらにプリミティブな分化ステージでの変化を観察するために骨髄内のHematopietic Stem Cell (HSC), Multi Potent Progenitor (MPP), Common Lymphoid Progenitor (CLP), Common Myeloid Progenitor(CMP)の分布割合および細胞数の計測を行った。 [結果] 歯周病原性細菌P.g感染群において血清中IL-6の上昇と共に骨髄中の血球数の減少が見られ、さらに骨髄内でのリンパ球(CD19陽性細胞)への血球分化の減少が認められた。またこの抑制はよりプリミティブなCLPにおいても確認され、P.gの感染が骨髄中の血球分化に影響を及ぼすことが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)