大腸癌の発生に関わるアンチセンスRNAの機能解析と血液を用いた新規診断法の開発
Project/Area Number |
23800009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Tumor diagnosis
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高野 恵輔 筑波大学, 医学医療系, 講師 (70615038)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 腫瘍診断学 / アンチセンスRNA / 大腸癌 / non-coding RNA |
Research Abstract |
我々はこれまでに、ヒト大腸癌組織に関して、4万種類を超えるセンス/アンチセンスRNAの発現を網羅的に解析し、特定のセンス/アンチセンスRNAが大腸癌の発生・進行に伴って増加又は減少していることを確認した(Kohno et al,Int J Oncol 2010、Saito,Kohno et al,BMC medical Genomics 2011)。そこで、本研究では、これまでの解析で明らかになった特定の複数のアンチセンスRNAの機能解析を行い、癌診断および治療におけるアンチセンスRNA解析の重要性を検討し、健常人及び大腸癌患者の末梢血中のRNAを抽出して網羅的解析を行い、最終的には大腸癌の層別化ならびにテーラーメード治療のマーカーとすることを目的としている。これまでに、大腸癌患者28例、健常人6例の末梢血中のRNAを抽出し、カスタムマイクロアレイを用いてセンス/アンチセンスRNAの発現を網羅的に解析した。その結果、末梢血中でも組織と同様に大腸癌特異的にセンス/アンチセンスRNAの発現が変化していることを証明した。癌特異的に変化するセンス/アンチセンスRNAを用いてクラスター解析を行ったところ、癌患者と健常人を明確に区別することに成功した。主成分分析でも同様に明確に癌患者と健常人を区別することが可能だった。さらに、大腸癌患者に関して術後1週間と術後3ヶ月に各6例ずつ採血し網羅的発現解析を行った。術後1週間ではそれほど発現に変化はないが、3ヶ月後には特定のアンチセンスRNAの発現が変化していた。症例数が少ないので今後さらに増やして検討を続けていく。以上の結果から、アンチセンスRNAは血液を用いた大腸癌の新規バイオマーカーとなる可能性が期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)