Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Research Abstract |
本研究は,RFID技術によって取得した顧客動線のデータから店舗内での顧客の行動特性を明らかにし,そのモデル化を行うとともに,この顧客行動モデルを組み込んだエージェントシミュレーション技術を開発することによって,スーパーマーケットレイアウトの最適化を行うことを目的としている.平成23年度は,当初の研究計画通り,(1)顧客行動のモデル化のための動線解析,および,(2)データ解析のためのプラットフォームの構築を中心に研究を実施した. (1)顧客行動のモデル化のための動線解析 顧客動線解析においては,店舗内の顧客の移動距離,時間,経路などの様々な指標を用いた解析が行われているが,このような指標を空間と関連づけて解析を行うためには,空間単位でのデータの離散化が一般的に必要になるが,離散化の際に最適な空間分割を行うのは難しく,任意に分割をせざるを得ないのが現状である.そこで,本研究では顧客存在確率という指標を導入し,カーネル密度推定法を用いてこれを推定することによって,離散化の際の問題を避け,顧客の店舗内の行動の特徴を視覚的に把握できるようにした.これまで,顧客の売場滞在時間は売上と強い相関があることが知られているが,本手法の適用によって売場の各位置における顧客の存在確率と売上との相関を把握することが可能になり,これまでよりも詳細に顧客の店舗内における行動の特徴を明らかにすることができた. (2)(1)の解析を行うにあたり,顧客動線解析のためのGUI開発を行なった.店舗平面図を描画し,この上に顧客動線や,顧客存在確率の分布図を重ねて表示することで,視覚的に顧客の行動を把握することが可能となった.
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