細胞質持続発現型RNAベクターを用いた高効率かつ安全な分化誘導方法の確立
Project/Area Number |
23890026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西村 健 筑波大学, 医学医療系, 助教 (80500610)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 持続発現型ベクター / 神経分化 / 未分化細胞除去 |
Research Abstract |
マウスiPS細胞から神経細胞を分化させる系において、残存未分化細胞を除去するために、細胞質持続発現型RNAベクターを用いる系の構築を行った。 まず、ブラストサイジン耐性遺伝子とP450遺伝子を同時に発現する細胞質持続発現型RNAベクターを用意し、それをマウスiPS細胞に感染させた。ベクター感染細胞を選択するためにブラストサイジンを培地に加えてpositive選択を行ったところ、ベクター非感染細胞の除去に成功した。また、ベクター感染によるマウスiPS細胞の生育阻害等は観察されなかった。このようにして用意した、すべての細胞にベクターが感染している細胞群に対して、次に、P450遺伝子の基質であるcyclophosphamideを培地に加え、negative選択の可否を検討した。その結果、数日ですべての細胞が死滅したことから、1つの細胞質持続発現型RNAベクターを用いて、positive-negative選択が可能であることを明らかにした。 また、マウスiPS細胞を神経分化させる系の立ち上げも並行して行った。マウスiPS細胞から胚葉体を形成させ、ゼラチンコート上でレチノイン酸によって神経細胞への分化を誘導した。その結果、胚葉体形成から約2週間ほどすると、神経細胞様の細胞が観察されるようになったことから、このような系を用いて、マウスiPS細胞から神経細胞の誘導を行うことが出来ることを明らかにした。 現在、上記のpositive-negative選択細胞質持続発現型RNAベクターを感染させたマウスiPS細胞を神経細胞に分化させた時の、分化能への影響、感染持続性への影響、未分化細胞除去の可否、等を検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
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