Project/Area Number |
23909039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
葉山 泰三 奈良教育大学, 附属中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2011: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 持続発展教育(ESD) / レゴ・ブロック / タブレット型コンピュータ |
Research Abstract |
○研究目的 近年、子どもたちが未来を創造的に地球規模で考え、人や地域とつながり感をもって行動できる(Think Globally,Act Locally)自信と教養を身につけることが広く求められている。 ユネスコは、明るい未来に向かって持続可能な社会づくり、人づくりのために必要な開発を教育的見地から探求する「持続発展教育(Education for Sustainable Development)、略してESDと呼ぶ」を提唱し、種々の指針を示している。この理念は新学習指導要領にも加味されている。 こうした情勢の中で、私が勤める奈良教育大学附属中学校においては、「ESDの理念にもとづく学校づくり」をテーマとした研究を6年前より推進してきており、様々な実践研究例を通してESDの有効性を実証してきた。今までの本校の実践研究例や、私自身の技術と理科の両教科にまたがる実践経験から、子どもたちが科学的な知識を吸収するには、ものづくりが非常に大きな効果を持つということがわかってきており、科学教育(理科教育)に技術教育がものづくりという活動を通して連環していくことの必要性を強く実感している。そこで、本校におけるESDを更に発展させるべく、技術と理科を融合させたロボット教育の研究開発を目的とし、実践研究を進めた。 ○実践研究の方法 4人1組の班で、レゴ・ブロックを用いて四足歩行ロボットを共同で製作させる授業を行った。また、タブレット型コンピュータも併用し、製作時のコミュニケーション活動がより活性化し、製作効率や学習効果が高まる工夫を加えた。更にタブレット型コンピュータに内蔵されているカメラ機能も活用してプレゼンテーション作品を制作させ、発表会を行った。授業後はアンケートを行い、教育効果の検証を行った。 ○研究成果 授業後の分析より、今回開発した新しい形の授業は、大きな学習効果を上げることが実証できた。新学習指導要領にも示されている「現代社会で活用されている技術を活用する力」「他者と関わる力」「論理的思考力」「生活の課題を解決する力」などの育成にも大きな教育効果を上げることが確認でき、正に文部科学省が提唱している「21世にふさわしい学び」のモデルの開発にも成功したと言える。
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