Project/Area Number |
23926013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅰ
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
八木 達也 浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2011: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 血液透析 / カルバペネム系抗菌薬 / 薬物動態 |
Research Abstract |
ドリペネムは、多剤耐性化が懸念されているグラム陰性菌に対して有効なカルバペネム系抗菌薬である。近年、多剤耐性菌出現防止の観点より薬物動態理論に基づくカルバペネム系抗菌薬の適正使用の推進が求められている。しかし、血液透析患者におけるドリペネムの薬物動態に関する報告は乏しく、適切な投与方法は確立されていない。血液透析患者におけるドリペネムの薬物動態情報を得ることで、ドリペネムの適正かつ安全な投与方法の確立に大きく貢献できることが考えられる。本研究は、血液透析患者におけるカルバペネム系抗菌薬ドリペネムの薬物動態を明らかにすること、明らかにした血液透析患者における薬物動態パラメーターからグラム陰性菌のドリペネムに対する感受性の情報に基づく細菌ごとでの最適なドリペネムの投与方法を検討することを目的とした。 血中および透析液中のドリペネム濃度の測定法を確立した。測定法については共にHPLC-UV法を用いた。内部標準物質にはメロペネムを用いた。ドリペネムおよびメロペネムの保持時間はそれぞれ1.7分、3.7分であり、爽雑物の影響は認められなかった。また、1検体につき5-0分と迅速な分析が可能であった。血申ドリペネム濃度測定法は、0.1-100μg/mLで良好な直線性を示した。測定内の真度および精度はそれぞれ100.8-108.4%、CV<9%であった。測定間の真度および精度はそれぞれ94.1-107.4%、CV<10.3%であり、FDAの指針に準拠した方法であることが確認された。また、ドリペネム投与患者の血液検体(3検体)においてドリペネム濃度の測定が可能であることを確認した。以上より、本測定法が臨床上および本研究の実施に適応可能であることが示された。
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