Project/Area Number |
23931013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
大城 稔 国立大学法人琉球大学, 医学研究科, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | リーシュマニア原虫 / マクロファージ / トランスクリプトーム |
Research Abstract |
Leishmania原虫感染症はワクチンでの世界規模の対策が必要である。Leishmania原虫はまず真皮マクロファージに感染して細胞内で増殖するため、原虫感染マクロファージの解析は有効なワクチン抗原探索など治療法探索の一助となる。市販ヒトiPS細胞のマクロファージ分化誘導は困難で、マクロファージ分化誘導が可能であったヒト単球様細胞株THP-1細胞をヒトマクロファージモデル細胞として使用することとし、培養したL.majorを感染させたモデル細胞と非感染モデル細胞の間でmRNA発現プロファイルをオリゴヌクレオチドプローブDNAチップにより比較した。感染モデル細胞で非感染モデル細胞にくらべ発現増加または減少していた主な既知遺伝子はそれぞれASNS、WDR72、KRTAP22、PSAT1、VAX2、S100P、ORM2、POLE、PHGDH、CTSK、OTUB1、CDK5(8.0-3.0倍)およびARMC9、IL8RB、ARID4B、CAT、SERPINB1、STAT1、MS4A6A、EIF4G1、DDX24、GNL2、PRKDC、EIF5、SLPI、CA2、TM9SF3、SEPP1、PKIB(0.11-0.38倍)であった。STAT1の軽度発現抑制は、L.majorに対するTh1反応に抗原提示細胞のSTAT1が必須であることやL.donovani感染細胞でSTAT1のリン酸化抑制が報告されていることから、原虫の免疫回避機構の一端かもしれず、検証を要する。
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