Project/Area Number |
23931034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
樋口 由美子 信州大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 樹状細胞療法 / MLPC法 / テトラマー解析 |
Research Abstract |
1)MLPC(Mixed Lymphocyte-PeptideCulture)法の条件の確立 (1)健常人末梢血単核球(PBMC)にサイトメガロウイルス(CMV)ペプチドを添加し10%ウシ血清アルブミン(BSA)またはヒトAB血清(HSAB)添加培地で2週間培養した後、テトラマー解析にてCMV特異的CTLを測定した。BSA添加培地では細胞障害性T細胞(CTL)未検出であったが、HSAB添加培地では高頻度に検出された。ゆえに添加血清はHSABが適当と思われた。 (2)96wellプレート1wellあたり1×10^5、2×10^5の細胞数にてMLPCを行い、2週間後にテトラマー解析を行った。1×10^5では28well中7wellでCTLを確認したのに対し、2×10^5では14well中全てのwellでCTLを確認した。また、2×10^5では1×10^5に比較して、1wellのテトラマー陽性率が高かった。このことから、2×10^5の播種ではCTLが1well中2個以上存在する可能性が考えられた。ゆえに、より正確にCTLを測定するためには、1wellあたり1×10^5が適当と思われた。 (3)5、10、20μMの3濃度の抗原ペプチドを添加してそれぞれMLPCを行った。培養2週間後にテトラマー解析にてCTLを測定した。その結果誘導出来たCD8陽性T細胞中のCTL数は、それぞれ8.4×10^<-6>、10.5×10^<-6>、4.2×10^<-6>であり、10μMが最も誘導率が高かった。 2)臨床への応用 現行法ではCTLが検出されない患者PBMCを用いて、MLPC後にTetramer解析を行った。ワクチン投与前ではCTLが確認できなかったが、投与7回ではCD8陽性T細胞中6.8×10^<-6>、投与15回では12.3×10^<-6>とCTLが増加していた。MLPC法により、患者末梢血中のCTLの検出率を上げることが可能となった。
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