Project/Area Number |
23H00003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 1:Philosophy, art, and related fields
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
星野 幸代 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (00303587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
葛西 周 京都芸術大学, 芸術学部, 講師 (00584161)
韓 燕麗 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10537096)
河西 秀哉 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (20402810)
邵 迎建 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (30375315)
志賀 賢子 (川崎賢子) 日本大学, 芸術学部, 研究員 (40628046)
朱 宇正 名古屋大学, 人文学研究科, 共同研究員 (40770524)
城山 拓也 東北学院大学, 国際学部, 准教授 (60749109)
アン ニ 日本映画大学, 映画学部, 特任教授 (70509140)
楊 韜 佛教大学, 文学部, 教授 (70614585)
西村 正男 関西学院大学, 社会学部, 教授 (80302652)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥38,480,000 (Direct Cost: ¥29,600,000、Indirect Cost: ¥8,880,000)
Fiscal Year 2024: ¥11,050,000 (Direct Cost: ¥8,500,000、Indirect Cost: ¥2,550,000)
Fiscal Year 2023: ¥9,230,000 (Direct Cost: ¥7,100,000、Indirect Cost: ¥2,130,000)
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Keywords | 冷戦期 / 東アジア / 移動 / 身体芸術 / プロパガンダ |
Outline of Research at the Start |
冷戦期東アジアにおいて、政治的には正式な往来はないはずの国・地域間で、個人・団体レベルの芸術文化交流の例は多く、時には頻繁であった。それはなぜか。戦後日本は政治文化的に米国の影響下にあったため、アメリカナイゼーション面が強調されてきた。中国・韓国・台湾では、日本占領期の痕跡を抹消し、民族文化の振興が奨励された。しかし戦時期のトランスナショナルな文化記憶は、身体の記憶を通じて東アジア諸国に潜伏し、冷戦期を経て現在まで文化生産に影響を与え続けている。本研究では東アジア諸国・地域を対象に、芸術文化の影響関係を多ジャンル横断的に(映画、音楽、演劇、漫画、舞踊)日中韓の研究者により明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年8月4日にオンラインで第一回研究集会を行い、研究代表者および分担者全員が科研期間全体の研究計画の概要・今年度の研究目的・現時点での研究の進捗状況について報告を行った。秋にかけて各自が中国、韓国、台湾、インドネシア等で資料収集、個人での口頭発表、論文投稿を行いつつ、年度末の研究集会についてメールやオンライン会議で打合せを進めた。代表者の所属機関の備品としてデータベース「中国近代中文期刊全文数拠庫(電影専題)」のライセンスを契約し、本DBは「映画」を掲げているが音楽・演劇・舞踊資料を網羅している為、代表者・分担者複数人が資料収集のために利用している。年度末2024年年3月3日には「冷戦期東アジアを移動する身体芸術メディア・プロパガンダ――潜伏する文化記憶」第二回研究集会を名古屋大学にて実施した(セミクローズド)。第Ⅰ部は研究報告2件(河西秀哉「戦後日本の大学合唱団と学生運動」、楊韜「北京の居間で迎えた敗戦:真船豊『中橋公館』およびその舞台化(1946)をめぐって」)および全体討論を行った。第Ⅱ部は講演1件(晏ニ「日中比較映画史研究の前説――交流現場から見た歴史の断片」、コメンテーター:邵迎建)及び質疑応答を行い、終了後は翌年の研究計画について打ち合わせを行った。翌週の3月10日には科研20H01222(研究代表者:晏ニ)との共催でワークショップ「貫戦期の東アジアにおける映画と諸芸術――1940年代から1950年代にかけて」(早稲田大学、ハイブリッド開催)を開催し、招待報告2件、科研チームからの研究報告を2件行った。公刊、web公開された研究成果としては、共著書4冊(英文書1、中文書1含む)という高い成果を上げることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度として研究集会を三回実施することが出来た。そのうち対面・ハイブリッド方式二回(「冷戦期東アジアを移動する身体芸術メディア・プロパガンダ――潜伏する文化記憶」第二回研究会はセミクローズド、科研20H01222との共催ワークショップは一般公開)で開催している。資料収集は主として各自で中国、台湾、韓国および日本国内の各機関において順調に進めており、上述の研究集会を通じて新資料を共有し、それをめぐる議論を深めることが出来た。研究成果公開としても、国内および中国、韓国、台湾、インドネシアでの国際シンポジウム、ワークショップで行った招待講演・個人研究発表は23件(中国語、英語による報告を含む。このうち国際研究集会12件、招待講演5件)に上った。代表者・分担者が関わった編著書として中文書1点、英文書1点、日本語書籍2点を刊行し、論文12本(査読付7本、中国語含む)という高い成果を上げ、国内外に発信することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は研究代表者・分担者のうち4名でパネルを組み、国際学会の年次大会に応募することを予定している。海外での資料収集をより精力的に行う(上海、北京、台湾、ソウル、米国)とともに、1950-60年代の映画・演劇・音楽・舞踊に関する中国語文献についてはデータベース「中国近代中文期刊全文数拠庫(電影専題)」をより有効に利用する。2025年1月末には、研究代表者の所属部局である名古屋大学人文学研究科附属超域文化社会センターとの共催で、二日間にわたる研究集会(シンポジウム、次世代研究者企画パネル、講演会)を研究代表者のコーディネートで行うことが決定している。本研究集会では、冷戦期とポスト冷戦期の終焉と言われる昨今の国際情勢と、本科研の射程である冷戦期における身体芸術との関係性に着目して登壇者を招聘して研究報告を組み、本科研メンバーが主体的に質疑応答、総合討論に参加し、本科研にフィードバックすることを目指す。
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