Project/Area Number |
23H00063
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 8:Sociology and related fields
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
小林 江里香 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (10311408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 洋史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (00565137)
山田 篤裕 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (10348857)
杉澤 秀博 桜美林大学, 大学院 国際学術研究科, 教授 (60201571)
津田 好美 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (90336058)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥46,020,000 (Direct Cost: ¥35,400,000、Indirect Cost: ¥10,620,000)
Fiscal Year 2024: ¥32,760,000 (Direct Cost: ¥25,200,000、Indirect Cost: ¥7,560,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Keywords | 全国調査 / 出生コホート / COVID-19 / 健康 / well-being / 高齢者 / 社会的孤立 / 縦断研究 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、日本の高齢者の心理・社会・身体面における加齢に伴う変化の仕方や、健康・well-being(幸福感)の予測要因が、時代や世代(出生コホート)によりどのように異なるかを明らかにする。分析に用いるのは、全国から無作為抽出された60歳以上を対象に1987年に開始し、新規対象者を追加しながら追跡調査を継続している長期縦断研究のデータ(JAHEAD/ NSJE)である。直近では2021年に第10回調査を実施しており、その追跡調査(第11回)を2024年に実施することで、高齢者におけるCOVID-19パンデミックの影響や適応過程についても検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究計画1年目の2023年度は、当初の計画に沿って以下の研究を実施した:
1)COVID-19の影響に関する文献のシステマティックレビュー:本研究課題推進に生かすため、文献データベースを用いて、COVID-19の高齢者への影響を検討した縦断研究に関する約300件の論文を抽出した。システマティックレビューにより、コロナ禍でどのような側面への影響に研究関心が集まったのか、どのような分析手法を用いているか等を明らかにした。 2)既存データの分析・公表:2021年に実施した第10回調査を総括するための研究報告書を作成した。報告書には、対象者と実施方法、面接調査・留置調査の回答者の特性の偏り、新規調査項目の信頼性・妥当性を検討した論文のほか、全項目の単純集計結果などの資料が含まれる。また、第10回調査までの縦断データ(1987~2021年)の解析を行い、学会発表を行った。特に、社会的孤立・孤独感の出現率や加齢変化、これらの関連要因が出生コホートや調査年によりどのように異なるかについて、COVID-19の影響も考慮に入れて検討した。 3)第11回調査の実施に向けた準備:第11回調査は、第10回と同様に、面接法と留置法を併用した訪問調査を実施することとし、面接票と留置票の2種類の調査票の作成を進めた。第11回調査は追跡調査として実施するため、調査項目の大部分は第10回調査から継続するが、上記2)での検討結果に基づき、一部の項目の修正や削除、新規項目の追加を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた内容については、ほぼ予定通り実施できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
第11回調査を2024年秋に実施する計画となっている。それに向けて、追跡対象者の名簿の整理(死亡状況の確認等)、予備調査の実施などを進める。並行して、第10回調査までの縦断データの解析・発表を進める。前年度の学会発表や研究報告書の内容についてはさらに発展させ、論文投稿を行う。COVID-19の文献レビューの結果についても、学会・論文発表を行う。
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