Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
レントゲンにより発見されたX線は大は宇宙観察し小は細胞を分析する。宇宙空間の遥か彼方の恒星、銀河の高エネルギー現象をとらえ、創薬に欠かせない細胞内たんぱく質の結晶構造を明らかにする。X線宇宙望遠鏡、X線顕微鏡ともにその性能向上の鍵はX線ミラーにある。本研究では大開口の大型高精度ウォルターミラーを実現する。そのため室温電鋳法における結晶学的理論に基づく転写精度向上と膜厚計測に基づく加工・計測システムを開発する。そしてロケット型太陽観察X線望遠鏡(FOXSI-4)に高精度ウォルターミラーを提供するとともに、SPring-8では多層化されたウォルターミラーを用いた高分解能X線顕微鏡に展開する。