Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
新型コロナウイルス感染症の世界的大流行を身を持って経験した今、感染症診断技術の重要性は、一般に広く認識されている。種々の感染症に対応し、次のパンデミックに備えるためには、PCR法・抗原検査のみに依存することなく、新しい診断技術の開発が肝要と言える。本研究では、ウイルスRNAを標的とする三重鎖形成ペプチド核酸プローブを開発、新規RNAウイルス感染診断技術の創製を試みる。また、阻害剤(抗ウイルス剤・抗菌剤)開発を強力に支援しうるハイスループット蛍光スクリーニング法の次世代蛍光インジケータとして、ナノモルレベル(解離定数)の結合力と高選択性、かつ赤色応答機能を兼ね備えたRNA結合リガンドを開発する。