Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、筋線維の壊死・再生と持続的な炎症を主徴とし、進行性の筋力低下と筋萎縮を認め、最終的には呼吸不全で死に至るヒトの重大な遺伝性疾患である。我々が作出したジストロフィン欠損ラット(DMDラット)は、これまで広く用いられてきたマウスモデル(mdxマウス)が軽症であるのとは大きく異なり、ヒトDMDとよく似た重篤な症状を呈する。そこで本研究ではDMDラットを利用することでこれまでマウスでは解明できなかったDMD病態の空白地帯の解消を目指す。