Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
滑膜関節は四肢動物が獲得したとされた関節包を有する可動性の関節であり、鰭に手首などを加えて四肢へと進化させ、行動様式を多様にしてきた形質である。しかし、近年になって、ゼブラフィッシュの胸鰭内骨格の一部にも、滑膜関節様の可動性関節が存在することが報告された。申請者らは、鰭から四肢への進化の過程における筋肉や筋接続パターンの複雑化により、骨格要素にかかる力学的ストレスが変化したことが、滑膜関節を生み出すために必要な要因の一つであったと考えた。そこで本研究では、滑膜関節の進化のプロセスにおける力学的ストレスの役割に迫ることとした。