Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
多くの精神疾患の治療ターゲットとして、ドーパミンやセロトニンなどのモノアミン神経系が注目されているが、モノアミン神経系の異常がどのようなメカニズムでその病態を引き起こすのかについては依然として不明な点が多い。本研究では、これらの疾患で顕著に見られる注意障害に注目し、モノアミン神経回路が注意を支えるメカニズムを解明する。そのため、ヒトに近縁なマカクザルを対象にして、ドーパミンおよびセロトニンをイメージングする技術を開発する。このイメージング技術を用いて注意を支えるモノアミンシグナルを同定するとともに、同定したシグナルを阻害したとき、サルの注意がどのように変容するのかを検証する。