Project/Area Number |
23H00444
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 58:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 則子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90280924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沼田 華子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (00982670)
五十嵐 歩 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (20595011)
稲垣 安沙 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (20982078)
深堀 浩樹 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (30381916)
内山 瑛美子 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (30845269)
野口 麻衣子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (60734530)
目 麻里子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (60804309)
澤田 宇多子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60882412)
高岡 茉奈美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (60967446)
佐々木 敏 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 名誉教授 (70275121)
角川 由香 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (70884550)
島津 明人 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (80318724)
山根 由起子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80745282)
横田 慎一郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90599490)
矢坂 泰介 (矢坂泰介) 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (90981952)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥46,670,000 (Direct Cost: ¥35,900,000、Indirect Cost: ¥10,770,000)
Fiscal Year 2024: ¥8,710,000 (Direct Cost: ¥6,700,000、Indirect Cost: ¥2,010,000)
Fiscal Year 2023: ¥11,310,000 (Direct Cost: ¥8,700,000、Indirect Cost: ¥2,610,000)
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Keywords | 長期ケア / 質指標 / 継続的質向上 |
Outline of Research at the Start |
本邦では、効果的な長期ケアの質保証システムは未整備である。質の高いケアにはケア従事者のウェルビーングとモチベーションが重要だが、長期ケアの場はモチベーションを継続しにくく離職率が高い。また、質評価の記録はケア従事者の負担が大きく現実的に継続が困難である。本申請は、これらの課題を解決するために、以下の研究により長期ケア施設におけるケア従事者と利用者双方のウェルビーングを高める持続可能な「質保証システム」の構築をめざす。ケア従事者と利用者双方のための継続的質改善プログラム開発、ケア従事者を加味した長期ケア質指標開発、電子記録からの質指標自動抽出、および上記を用いた継続的質改善システムの実装と評価。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究1ー3を進めた。 (研究1)療養型病棟のケア従事者・利用者のwell-beingとジョブクラフティングとの関係についての概念整理を行った。ケアセッティングにおけるチームジョブクラフティングの内容、効果に関する文献レビューを行った。療養型病棟の食支援・排泄支援の全国実態調査を開始し、質問紙配布まで進めた。食支援(排泄支援)に関するケアの質向上を目指したプログラムのロジックモデルを作成した。 (研究2)療養病床版VENUSの開発を行った。患者調査の活用可能性および評価者間信頼性について検討を行い、「Domain 1:社会的交流」「Domain 8:家族のウェルビーイング」の評価に課題があることが示された。インタビュー調査の結果、評価に関する課題は、評価方法や判断基準に関する説明により対応可能であることが示唆された。看護職のウェルビーイングに関する指標の開発では、看護師が働く上でのウェルビーイングの構成要素や関連する要素、それらを評価する尺度等について検討した。看護職のウェルビーイングを実現するためのメカニズムに関する枠組み案を作成した。 (研究3)療養病床における匿名化患者カルテデータを獲得する手続きを行った。匿名化された患者データの提供を受けるにあたり、個人情報保護委員会に確認しながら必要な契約書の締結および手続きを行った。病院職員に、匿名化の作業を依頼した。自由記載箇所の匿名化作業にあたり、匿名化データソリューションの活用をともに検討し、依頼した。 現在、100名分の入院から退院までのバイタルデータ、薬剤/注射データ、実施記録データを匿名化したデータの提供を受けたところである。SOAPや医師記録などの自由記載箇所の匿名化作業には、最終的に人の目による確認が必要であるため、時間を要している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
質向上プログラム作成に必要な文献検討・概念整理を進めた。食支援・排泄支援に関する全国実態調査を、追加で実施した。療養病床版の質評価指標を開発した。分析に必要な看護記録データを100名分獲得した。
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Strategy for Future Research Activity |
看護データの入手に時間を要したため、今後の解析を急ぎ、質評価と質向上プログラムを連動させられるように努めたい。
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