| Project/Area Number |
23H00446
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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| Allocation Type | Single-year Grants |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Medium-sized Section 58:Society medicine, nursing, and related fields
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| Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
山本 容正 岐阜大学, 大学院連合創薬医療情報研究科, 招へい教員 (20010100)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原 隆二 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主幹研究員 (10332454)
田中 香お里 岐阜大学, 糖鎖生命コア研究所, 教授 (20242729)
山本 眞由美 岐阜大学, 保健管理センター, 教授 (40313879)
山口 貴弘 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (80553635)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2025)
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| Budget Amount *help |
¥47,320,000 (Direct Cost: ¥36,400,000、Indirect Cost: ¥10,920,000)
Fiscal Year 2025: ¥14,170,000 (Direct Cost: ¥10,900,000、Indirect Cost: ¥3,270,000)
Fiscal Year 2024: ¥15,600,000 (Direct Cost: ¥12,000,000、Indirect Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2023: ¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
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| Keywords | 途上国コミュニテイ / 薬剤耐性菌 / コリスチン耐性菌 / 途上国 / 住民 / コリスチン耐性遺伝子 / 糞便 / 機序 / 安定化 / 食品 / 蔓延 |
| Outline of Research at the Start |
薬剤耐性菌の蔓延対策は、医療施設内の課題から地域社会の課題へと質、量ともに近年大きく変貌している。特に、途上国コミュニテイにおける耐性菌蔓延は国境を越えて拡散するため国際社会の大きな脅威である。しかし耐性の安定化はコミュニテイでの蔓延機序の必須要素であるが、その詳細は未だ不明である。そこで本研究では、コリスチン耐性の安定化に影響する社会環境リスク因子を解析すると同時にコリスチン以外の耐性も同様の機序によるか否かの解明を図る。具体的には、地理的社会環境的に異なるベトナムとエクアドルの2か国を対象とし、住民より分離した耐性菌のゲノム解析による分子疫学的手法により耐性安定化機序を解明する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は以下の研究を行い成果を得た。2019年、エクアドルではコリスチン耐性菌の増加を受けて、家畜飼料へのコリスチン添加が禁止されたが、その効果は明確ではなかった。そこで我々は、この禁止措置の影響を明らかにするため、コリスチン使用が継続されているベトナムとの比較を行い、両国の住民から得られた糞便試料よりコリスチン耐性大腸菌を分離し、可動性コリスチン耐性(mcr)遺伝子の検出を行った。その結果、エクアドルにおけるコリスチン耐性大腸菌の検出率は、2019年の80.6%から2022年には4.7%へと著しく減少した。一方、ベトナムでは2017年の84.7%から2024年には62%へと、一定の減少は見られたものの依然として高い水準にあった。さらに、2024年のベトナムにおいて分離された耐性大腸菌の96.8%がmcr遺伝子を保有していたのに対し、2023年のエクアドルの検体ではわずか4.7%であった。これらの結果は、コリスチン使用の規制が耐性菌の抑制に大きな効果を持つことを示しており、抗菌薬耐性対策としての飼料添加制限の有効性を裏付けた。 本年度はコリスチン耐性菌のキノロン耐性についても解析を行い以下の成果を得た。キノロン耐性は主に大腸菌のgyrAやparC遺伝子の変異によって生じるが、プラスミド媒介性耐性遺伝子(PMQR)の拡散も問題となっている。我々は、2019年にエクアドルで分離されたコリスチン耐性大腸菌LR-50株を解析し、PMQR遺伝子qnrB19が染色体上に存在することを明らかにした。qnrB19は、IS6様挿入配列とpspF転写因子に挟まれた転移因子構造内に位置しており、耐性遺伝子の安定化と拡散に関与する。これは耐性進化の理解に重要な知見となった。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コリスチン耐性分離菌のゲノム解析、多剤耐性菌の分離解析等多くの成績を得、これらの一部を纏め今までに5本の報告を原著論文として国際誌に報告した。当初予定の計画は順調に進展しており今後の更なる進展が期待される。
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| Strategy for Future Research Activity |
引続きコミュニテイの住民や家畜、環境からの検体収集を行い、アップトゥデイトな耐性蔓延の実態とその詳細な解析を通して耐性の安定化機序の解明を続ける。蔓延耐性菌の多国間比較解析は耐性菌蔓延ならびにその安定化機序の解明に有効なため、次年度においても引き続き実施する。
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