Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
近年、民族や信仰の違いを起因とする内戦が世界的に深刻化している。紛争終結後、民族間の住民感情(反感)を理解し、社会的軋轢の緩和を促進することが持続的な社会を形成する上で重要である。本研究は、紛争後の持続的な社会形成をテーマに、敵対していた他民族に対する反感の定量的な評価、および反感の緩和戦略について実証的な検証を行う。本研究では、実験経済学の手法を用いて民族間の反感の定量化を行う。反感の緩和戦略では、共有集団体験に着目し、オンライン上で共同作業を行うことによって、民族間の反感を緩和することが可能か検証する。本研究の遂行により、紛争地域における開発戦略に関する学術的および実務的な貢献を行う。