Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
「研究の目的」欄に掲げた3つの問いに答えるため,対象となる系のエンタングルメント,あるいは情報伝播の構造を明らかにすることによって,計算上の困難を解消する.具体的には,TN計算に付随するエンタングルメントループの除去,また,動的なネットワーク構造の最適化を考えている.本課題では,3次元または2+1次元実空間繰り込みにおいて,そのような冗長性の除去を行うことを目指しており,これまでに成功例がない.また,ランダム系へのアプローチとして,格子の構造を動的に変形して,最終的にループを含まないツリー型ネットワーク問題に帰着するというアイデアを3次元イジングスピングラスモデルに対して適用する.