Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
代表者はこれまで,8員環細孔を有するCHA型ゼオライトについて,H2とD2の脱着ガスの定量分析から同位体分離係数を評価した。その結果,CHA型ゼオライトが約200 Kにおいて高い分離係数を示すことを見出した。この研究過程において,新たに昇温吸着測定を考案し,いくつかの8員環ゼオライトの水素吸着特性を評価した所,ゼオライトの構造,対カチオン種によって,水素吸着の可否や吸着温度が異なることを見出した。本研究ではこの知見を発展し,昇温脱着測定,昇温吸着測定から低温領域(100~298 K)で動作可能な水素同位体分離材料の開発を目指すとともに,分離能の向上,分離メカニズムの解明を試みる。