Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
標準模型を超える未知の物理探索は、素粒子物理学における喫緊の課題である。本申請課題の目的は、世界初となる現実的クォーク質量かつ巨大体積での格子QCD精密計算により、強い相互作用効果の理論的不定性を低減し、標準模型を超える物理の間接的・直接的探索研究を実施することである。間接的探索については、これまでの研究で一定の成果を上げているため、この研究を発展させることを本課題の第一目標とする。それに加え、将来の格子QCD計算の更なる高精度化を見据え、これまでの計算では扱えなかったアップ・ダウンクォークの違いを取り入れた計算方法の開発研究にも着手する。