Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
粒界プレメルティングの効果を含む非弾性と粘性のモデルは、メルトがなくても上部マントル地震波低速度域やアセノスフェアの存在を説明できるという重要性がある。しかし、地球への応用で特に重要となる非弾性の粒径依存性に未解決の問題があるため、粒界プレメルティングが地震波に与える影響の見積りには未だ大きな不確定性が残る。本研究では、新しい粒界滑りモデルを開発して非弾性の粒径依存性を理論的に解明し、また、従来よりも大粒径の試料を用いたより広い粒径範囲の実験データを取得して理論との比較検討を行うことで、残る問題点を解決し、提案した非弾性モデルを地震学での使用に耐える精度に改良することを目指している。