Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
航空機や医療産業においては、部品や製品の精度とともに疲労寿命の観点から仕上げ面の加工変質層や残留応力に対する要求が厳しくなっている。本研究では、航空機や医療部品に使用されているチタン合金とステンレス鋼のエンドミル切削を対象とし、切削シミュレーションとAI技術を併用して、以下の課題に基づき、残留応力の推定システムを開発する。(1)切削シミュレーションによって切削力と切削温度を解析し、切れ刃先端部の力学的および熱的な特性が残留応力に及ぼす影響を明らかにする。(2)材料に負荷する力学的、熱的特性の情報に基づいたニューラルネットワークにより残留応力を推定する。