Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
IoT機器を駆動する持続可能な環境発電の候補として、体熱や廃熱を電力に変換する熱電効果が注目されている。熱電性能指数向上のためには、高電気伝導度と低熱伝導度を満たす必要がある。しかし、ウィーデマン・フランツ則のため、単一物質でこれらを同時に満たすことは困難である。一方、薄膜研究では、次元性を制御して高い性能指数を得る工夫がされているが、格子整合性のため物質や構造が限定されている。これら既存の問題を解決する手段として、自立型メンブレンの積層構造の創生とその利用を提案する。本課題では、3次元物質と2次元物質の積層構造や超格子を作製し、従来の物質科学の限界を突破する革新的熱電素子の概念を実証する。