Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
イネは他のイネ科作物と異なり、温暖湿潤環境に適応した様々な形態的特異性を持ち、イネにおける日本での生育特性の優位性には、葉における3つの形質(高い気孔密度、葉肉細胞の特殊化、通気組織の分化)が関わっていると考えられる。しかし、これらの形質がどのような遺伝子の働きによって実現しているのかについての知見はほとんど得られていない。本研究ではイネを用い「気孔の分化パターンを制御する遺伝子の解析」「葉肉細胞の分化を制御する遺伝子の解析」「葉の通気組織分化を制御する遺伝子の解析」の3つの解析を行い、イネが日本の主食を支える作物として優位性を確立できた遺伝的背景を明らかにする。