Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
転移因子はマウスゲノムの半分近くを占めており、そのコピー数は500万に達する。これまでに申請者はマウス生殖細胞では、ゲノムDNAが低メチル化すると転移因子の転写脱抑制を引き起こし、さらに転移因子のDNAが過剰に切断される。そこで、DNA低メチル化により減数分裂期にDNA切断が増える機構、および転写活性を持つ転移因子コピーが減数分裂組換えによって排除される機構を解明する。なぜ、転移因子が抑制的なエピジェネティック修飾を受けていないといけないのか、また、なぜ抑制的修飾を受けたローカスばかりが集団に固定されているのかという点において、新たな視点を提供し、減数分裂の生物学的意味の再定義を目指す。