Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
自閉スペクトラム症(自閉症)の特性は、約50人に1人という高い頻度で幼児にみられる。数多くの動物モデルが作製され行動様式や回路機構など自閉症特性の解析が進む一方で、発症に至るメカニズムはほとんど解明されていない。近年、新たに自閉症モデル群を確立し、生後幼児期の抑制回路へ介入することで自閉症特性のさらなる悪化、また逆に治療回復も可能であることを報告した。その過程で、生後2週目の1週間が発症の臨界期にあたることを明らかにした。本研究では、発症の臨界期に機能回路の形成を促進する回路・分子メカニズムの解明に挑戦する。