Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
胸腺上皮細胞の癌化で発症する胸腺腫は、自己免疫疾患の発症と高い相関がある。これら胸腺腫関連自己免疫疾患は、胸腺腫患者のQOL低下の原因の一つとなっている。しかしながら、現在のところ、これらの胸腺腫関連自己免疫疾患の発症機構については不明な部分が多く、治療方法は限られている。本課題の目的は、ヒト胸腺腫上皮細胞の遺伝子発現解析から得た知見を基盤として、自己免疫疾患の発症を抑制あるいは促進する新たな分子機構の解明を目指す。本課題の達成は、自己免疫疾患の発症を抑制する新たな機構の発見に加え、胸腺腫関連自己免疫疾患の新規治療モダリティの開発へと発展も期待できる。