Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
がん細胞とその周囲にある多様な細胞との相互関係を明らかにすることは、がんそのものを治療標的にするだけでなく、新たな治療標的を見出す可能性がある。そこで胃癌の中でも予後不良なサブタイプであるびまん型胃癌(スキルス胃癌)について、モデルマウスを用いたsingle-cell RNA sequencing (scRNA-seq)を施行したところ、がん組織中の好中球に、低栄養環境である腫瘍組織内でがんを保護する作用があると考えられた。本研究では、この新しいがん‐好中球の相互作用を、マウスやヒト組織において詳細に解明し、治療標的としての可能性を提案する。