Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
アグレッシブNK細胞白血病(ANKL)は、稀少性や急激な進行のため病態解析が進まず生存中央値2ヶ月未満という極めて予後不良な疾患である。これまでに異種移植モデルを構築し腫瘍進展の首座が従来考えられてきた骨髄ではなく肝臓の類洞であり、肝臓特有の治療標的としてトランスフェリン(Tf)-Tf受容体(TfR)系を同定した。TfR抗体は他癌と異なり、ANKLにおいて非アポトーシス細胞死やmTORの消失を誘導し、独特の機序が示唆された。そこで生体内最大のTf産生臓器肝臓でTfR抗体が著効する分子機序をmTORに着目し、オートファジー死に注目してを解明する。