Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
幹細胞がその細胞を取り囲む場の硬さに応じて異なる細胞に分化するなど、生体内の硬さが注目されている。近年、この生体内の硬さ(粘弾性)を光によって無侵襲に測定する方法として、照射した光の周波数が物質の粘弾性に依存して極わずかに変化する光学現象であるブリルアン散乱の分光計測法が提案されているが、測定可能な周波数範囲を変更することができない。本研究では、測定可能な周波数範囲を測定したい試料の固有振動数に応じて変更することで周波数分解能を最大化し、固有振動数が低周波数帯に存在する細胞や高周波数帯に存在するタンパク質の硬さ分布を同一の装置で計測できるブリルアン顕微鏡を開発する。