Project/Area Number |
23H05075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
Nagai Naoki 三重大学, 教育学部附属小学校, 小学校教諭
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | 心肺蘇生 / 真正な学び / 救命の連鎖 |
Outline of Research at the Start |
厚生労働省(2015)は,心停止した患者を救うために,一連の流れである「救命の連鎖」が重要であるとしている。「救命の連鎖」を内容構成に,医療従事者と協働し,さらにICT機器を活用した展開構成にする授業デザインを構想することで,学習の有効性をさらに高めることになり,深い真正な学びへと誘えると考える。 そのため,深い真正な学びへと誘う救命教育の授業デザインを構想し,実践する(研究目的1)。授業実践から,ICT機器を活用することによって深い真正な学びへと誘うことができる効果を事例的に明らかにする(研究目的2)。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究は,深い真正な学びへと誘う救命教育の授業デザインを構想して実践をし(研究目的1),授業実践から,ICT 機器を活用することによって深い真正な学びへと誘うことができる効果を事例的に明らかにする(研究目的2)ことを目的とした。 「救命の連鎖(厚生労働省,2015)」のうち,「早期発見と通報」と「第一次救命処置(心肺蘇生とAED)」だけでなく,「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」までを取り扱うことを特徴とする授業デザインが必要であること,授業実践によって第一発見者の救命処置の重要性に気付くことができ,ICT機器を活用することによって深い真正な学びへと誘うことが明らかになった。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
この研究によって明らかになったことは,一般市民が目撃した中で,一般市民に処置された傷病者が58%に留まるこの国において(総務省消防庁,2021),適切に心肺蘇生を行うことができる実践力のある国民を育成することへの貢献,未曾有の大災害が起きた際,救急車両が全ての場所に向かうことは困難であることから,家族の命を守るという意味が含まれる自助の行動ができる国民を育成することへの貢献,学校事故に対して取組の実効性を高めることが求められている中(文部科学省,2024),学校で心停止が起きた際に,迅速に応急手当をすることができることへの貢献につながることを示唆している。
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